WP-Furigana ふりがなを自動入力するプラグイン

wp-furigana投稿画面で、ふりがなを自動入力するプラグインを作成した。
個人ブログ「お菓子の虜」で、お菓子名のふりがなをカスタムフィールドに手入力する手間を、なんとか軽減できないかと思っていたのを実現したものだ。以前はお菓子データをAccessで管理していたため、ふりがなの機能が付いていたのだ。
さて今回のプラグインでは、投稿タイトルを入力しフォーカス移動した際にふりがなが空白であれば、自動的に設定するようにした。カスタムフィールドを使っているので、手修正も可能だ。すでに何かしら入力されている場合はなにもしない。
誰もが欲しい機能ではないものの、本人としてはまずまずの使い心地である。

ふりがなを取得するには、Yahoo! JAPANが提供している「日本語形態素解析」というWeb APIを利用した。プラグインを使う際にYahoo! JAPANのアプリケーション IDを取得し、設定画面から登録する必要がある。

プラグインを初めて公開するということで、PoEditを使いながら翻訳処理もやってみた。
ダウンロード:WP-Furigana ふりがなを自動入力するプラグイン

プラグインの管理画面をカスタマイズ

setting以前メモしたことのある、ダッシュボードにメニューを追加する方法の詳細。

プラグインに設定画面を追加するには、admin_menuというアクションフックを利用する。add_options_page()でダッシュボードのサイドメニューに項目を追加し、コールバック関数で設定画面を表示する。
設定画面はパラメータを入力するためのフォームとなる。フォームのactionに自分自身のURLを設定しておく。submitされた際にはパラメータがPOSTされてくるので、その場合の処理を入れておく。受け取ったパラメータをupdate_option()で、保存すればよい。すでにパラメータが保存されている場合はget_option()で取得することができるので、それをフォーム内のvalueとして表示する。

さらにplugin_action_linksというフィルタを利用すると、プラグインの管理に”設定”メニューを追加することができる。”設定”がクリックされた場合の処理は、上記のコールバック関数になる。こちらはあってもなくてもよいわりには苦戦した。

[sourcecode language=’php’]
add_action(‘admin_menu’, ‘add_config_page’);

function add_config_page(){

add_options_page(‘MyPlugin’, ‘MyPlugin’, 10, basename(__FILE__), ‘config_page’);
add_filter( ‘plugin_action_links’, ‘filter_plugin_actions’, 10, 2 );
}

function filter_plugin_actions( $links, $file ){

static $this_plugin;
if ( ! $this_plugin ) $this_plugin = plugin_basename(__FILE__);

if ( $file == $this_plugin ){
$settings_link = ‘Settings‘;
array_unshift( $links, $settings_link );
}
return $links;
}

function config_page(){

$my_param = ”;

if( isset( $_POST[‘submit’] ) && isset( $_POST[“my_param”] )){
$my_param = $_POST[“my_param”];
update_option( “my_param”, $my_param);
}
else{
$my_param = get_option(“my_param”);
}

?>

My Plugin


管理メニューの追加 – WordPress Codex 日本語版

WordPress 3.0 がリリース

WordPress 3.0の日本語版がリリースされた。
大きな変化は複数サイトを管理できることだろう。さっそく試してみた。複数サイトにするには、wp-config.phpに、
[sourcecode language=’php’]
define(‘WP_ALLOW_MULTISITE’, true);
[/sourcecode]
の1文を加える。すると[ツール]-[ネットワーク]メニューに手順が示されるので、それに従ってwp-config.phpや.htaccessを修正する。ログインしなおすと、特権管理者としてサイトを追加することができる。サイトを追加すると、WP_と同じDB内にWP_2_という接頭辞のテーブルがもうワンセットできていた。
参考:ネットワークの作成 – WordPress Codex 日本語版

archive新しいデフォルトのテーマは、HTML5対応の「Twenty Ten」だ。新機能がもりこまれたたテーマとのこと、すこしづつ眺めていきたい。
うまく使えるかな?いろいろ楽しみ!

single.phpが2回呼ばれる

投稿が表示された回数を、single.phpのタイミングでカウントしようとした。MySQLにテーブルを作成して、postIDと参照回数を記録していく。ところがpostID=1の記事を表示した際に、postID=1とpostID=4の2行更新される。1の次は4が登録されていることに関係があるのか。なぜかsingle.phpが2回呼ばれているようにみえる。
defaltテーマでも再現するため、プラグインを疑ってみた。「Top Level Categories Fix」を無効にすると、single.phpは1回しか呼ばれなくなった。これは、パーマリンクの設定がカスタム構造(/%category%/%postname%/)になっているときに、URLから”category”を削除するプラグインだ。そもそもカテゴリ名を含んだパーマリンクは非推奨ではあるが。CMSとして利用する場合にURLにIDや日付が入っていてはかっこ悪いため、「Top Level Categories Fix」を有効にすることが多い。
うまく回数を数える方法はないものか。

投稿一覧の表示件数

管理画面で投稿一覧の表示件数を変更できることを、いまさらながら知った。
右上あたりの[表示オプション]をクリックすると設定項目がある。ここで一覧の表示件数や表示項目を指定することができる。ダッシュボードに表示する項目や、編集画面で表示しない項目を指定することもできる。
業務によってはタグやコメントを使わない場合もあるので、非表示にしておいたほうがユーザにはわかりやすい。

投稿編集の一覧をカスタマイズ

管理画面の投稿編集の一覧に表示されるのは、通常[タイトル][作成者][カテゴリー][タグ][コメント数][日付]となっている。ここに項目を追加することができる。
以下は、右端の列に添付画像の1枚目のサムネイルを表示している。

[sourcecode language=’php’]

function my_post_column($columns) {
$columns[‘thumbnail’] = ‘添付画像’;
return $columns;
}

function my_custom_column($column, $id){

if($column == ‘thumbnail’){

$attachments = get_children(array(‘post_parent’ => $id, ‘post_type’ => ‘attachment’, ‘post_mime_type’ => ‘image’, ‘orderby’ => ‘menu_order’, ‘showposts’ => ‘1’));
if (is_array($attachments) ){
foreach($attachments as $attachment){
$thumbnail = wp_get_attachment_thumb_url(intval($attachment->ID), “thumbnail”);
echo ‘' .$id .'‘;
}
}
}
}

add_filter(‘manage_posts_columns’, ‘my_post_column’);
add_action(‘manage_posts_custom_column’, ‘my_custom_column’, 10, 2);

[/sourcecode]

フォトログなどでは、こうしておくと便利だ。

記事の整形を行うには

記事を表示するには、ループ内でthe_content()を使うのが通常のやり方だ。ループ外でもget_post()やget_page()で、特定の記事の内容を取得することはできる。その場合の表示のしかたを調べてみた。

[sourcecode language=’php’]
$page = get_page_by_title(“ページのタイトル”);
echo apply_filters(‘the_content’, $page->post_content);

[/sourcecode]

記事の内容を表示しようと思って、
echo $page->post_content;
とやっただけでは、改行もなしでプレーンなテキストしか表示されない。the_content()のようにHTMLで整形された表示を行いたいのであれば、apply_filters()を通すとよい。こうすることで記事中のショートコードも実行される。

WordPressでweb API

WordPress に web API インターフェースを追加するプラグインを使ってみた。

WordPressのカテゴリ一覧ページでは、デフォルトで10件づつ表示してページネーションを使う方法が一般的だ。このほどクライアントより、一覧の下に「もっと見る」のようなリンクを用意して、クリックされると同一ページの下にバックナンバーのタイトル一覧を表示して欲しいとの要望があった。
1ページに表示する件数をquery_posts()で増やして、JavaScriptでバックナンバーの部分を表示・非表示すればよいかとも思ったものの、初期表示に時間がかかってしまうし、「もっと見る」がクリックされない場合は無駄だ。Ajaxでタイトルを10件づつ取得して、順に表示できればよいな、と思い投稿データをWeb API的に取得できないものかと調べた。そこで見つけたのが「Wordpress に web API インターフェースを追加するプラグイン」である。

プラグインを追加するとAPI キーを設定することができる。このAPIキーと、アクション(関数)に割り当てたキーとの組み合わせによって、認証を行うようになっている。認証がOKだとアクション名のショートコードが生成、実行されるようだ。アクションはサンプルがいくつか用意されているので、参考にしながら自分で追加することができる。jsonやXMLでのレスポンスが可能だ。
このインタフェースを利用して作成したWeb APIをJavaScriptから呼ぶには、ブログのURL、アクション、APIキー+アクションのキーをAjaxでPOSTする。アクションに関するパラメータを追加することもできる。
思ってたとおりのものができた!

参考:WordPress に web API インターフェースを追加するプラグイン

ショートコードに勝手に入ってくるpタグ

ショートコードが勝手にpタグに囲まれてしまう場合がある。
例えば投稿記事で、
<h3>タイトル</h3>[my_shortcode /]
というふうにhタグの直後にショートコードを使った場合に発生する。hタグの次はpタグがこなくてはならないマークアップの法則にでも準拠してくれた結果なのだろう。出力されるHTMLは、
<h3>タイトル</h3><p>(ショートコードの出力)
となる。<p>だけを勝手に入れて</p>で閉じてくれないのが非常に困る。
このような場合は、
<h3>タイトル</h3><p>[my_shortcode /]</p>
と、最初から投稿記事にpタグを書いてしまうと解決する。出力されるHTMLは、
<h3>タイトル</h3>(ショートコードの出力)
となる。自分で書いたpタグまでもが消えているから不思議なのだが、解決したからいいか。

DBに連想配列を保存するには

DBテーブルのwp_optionsやwp_postmetaに配列っぽいデータが保存されているのを見ることがある。たとえば wp_postmetaでは_”wp_attachment_metadata”というキーに”a:5:{s:5:”width”;s:3:”145″;s:6:”height”;s:2:”74″;s:14:”hwstring_small”;s:23:”height=’65’ width=’128′”;s:4:”file”;s:35:”2010/…”というようなデータが保存されている。画象を添付した際のパスやサイズなどのメタデータである。

この形式を自分でも利用することができる。
例えばwp_optionsに保存するには、
INSERT INTO wp_options(option_id, blog_id, option_name, option_value, autoload) VALUES(null, 0, ‘my_messages’, maybe_serialize( $messages ), ‘yes’)
というようなSQLを実行すればよい。連想配列$messagesをシリアライズしたものをoption_valueにセットする。maybe_serialize()は、WordPressの関数である。

このデータを取得するには、SQLでSELECTして得た値を、
$messages = maybe_unserialize($result->option_value);
とすることで連想配列にセットされる。

ちょっとした情報を保存したいならプラグイン用にテーブルを作成するのではなく、 wp_optionsに保存する手段もあるのだ。Contact Form 7 のコードを見てて、この仕組みがやっと分かった。