遠足といったら都こんぶであった。退屈なバスの中でくちゃくちゃやってもよし、お弁当のあとの口直しにもよし、家に持ち帰ってこっそりやるもよし。しかし当本舗の日常から、遠足というものがなくなって何年が経つだろうか。と同時に都こんぶの存在も忘れ去られていたように思う。疲れた生活の中で立ち寄ったコンビニで、突然目に飛び込んできた真っ赤な袋。こんぶが練りこまれたあられに、あの甘酸っぱい粉がまぶされている。桜のマークはあるものの「中野の」ではなく「栗山の」。果して、あの都こんぶと関係があるのか、ないのか。
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